情を騙るなというけれど

鉄は熱いうちに打つ

Lushのパワーマスクを買った話

尾籠な話で恐縮ですが、マスクをするようになってから顔の毛穴が目立つようになってきました。

そもそも年齢的に毛穴ケアを真剣に考えないといけない段階なのでは、と思いつついつも通りなにもせず幾星霜。そんな中、ツイッターでお得情報を得ました。

 

 

 

そういやスクラブマスク使ったことなかったな…と思いつつ購入してみたところ、これがあまりに良くってびっくりしました。

まず個人的にチョコミントが大好きな身として、甘いミント系の匂いがとても気に入りました。この感想もチョコミントバフがかかっているかもしれない。

塗って15分くらい置くと、肌が明らかに柔らかいし心なしか一回使っただけで毛穴がすっきりするような気もして、久しぶりに肌!新体験!って感じで新鮮でした。ミントの爽快感も今の季節だと更に気持ちいいので、今後も使っていきたいと思います。

 

 

そして。

おすすめしていただいたツイートを遡っていると、なにやら「嘘喰い」という漫画を激推しされてまして。

名前だけは聞いたことのある嘘喰い…ジャンルすら解らないけどジョジョを知らなかったときにブチャラティ「ウソをついてる『味』だぜ……」のコマだけ見て勝手に嘘喰いの登場人物だと思ってたな…などと思いつつ、ヤンジャンで無料公開されててた同じ作者の新作「バトゥーキ」も面白かったし、ちょっと読んでみようかな、などと。

 

そんな軽い気持ちで嘘喰いをレンタルし始めたのがちょうど2週間前。さっき読み終わりました。

 

めーーーーーーーーーーっちゃ面白かった。

 

ということで嘘喰いの話をします。

 

嘘喰い

迫稔雄先生によるギャンブル漫画です。2006年から2018年にかけて週刊ヤングジャンプで連載…週刊!?このクオリティを毎週!?

 

あらすじとしては伝説のギャンブラー「嘘食い」こと斑目貘が日本のありとあらゆるギャンブルを取り仕切る秘密組織「倶楽部賭郎」のトップと大勝負を目指してギャンブルをしまくる…というものなのですが、私の陳腐な説明よりも、某Youtubeのレビュー動画のほうがネタバレなく解りやすく解説されてるのでそちらをご覧ください。今から書くのは布教でもレビューでもなく、明日仕事を控え支障が出そうな嘘喰いに対する感情を巻き散らかす日記です。

 

 


破天荒ギャンブル漫画『嘘喰い』レビュー

 

 

簡単に言うとこういうことです。

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例えばトリックや意外な犯人、大胆などんでん返し、自分がずっと騙されていたことに対する一種の快感、あとは天才と秀才、助手と探偵、怪盗と警察などが好きな人には嘘喰いがおすすめです。私の人生でも小学校のシャーロックホームズ全集からの長いお付き合いの娯楽達です。

様々なギャンブルのルール内でどう相手に勝つか。すさまじい騙し合いや心理戦がゲームの中で繰り広げられ、そして決着する様は嘘喰いの大きな魅力の一つです。更に作品全体でも初期から伏線が張りめぐらされていて、それが回収される様は圧巻の一言です。これ週刊でやるってどういうことなんでしょうか。

 

派手なアクションやステゴロ、その奥に潜むヒーローの悲哀や正義の意味、ライバル、宿敵、下剋上などがあげられます。私もここ数年HiGH&LOWに人生を支えてもらっています。

嘘喰いにもギャンブルで身に余る代償(時に命)を賭け、負けを踏み倒したり勝負を無効にしたりできないため存在する賭郎の立会人という役職が存在します。彼らをはじめとするキャラクターたちの怒涛の肉弾戦がギャンブルの真横で繰り広げられるこの贅沢微糖感。

 

同性間の巨大な心の動きが好きな人も絶対嘘食いが大好きです。人間関係に殴られすぎて嬉しい断末魔をあげたことはありますか?私は19巻と29巻と34巻と40巻と45巻と49巻で極まりました。感情=ネタバレなので多くは語れませんが、もちろんその他の巻にも濃厚な感情が満ち満ちています。

一人で抱え込むのが辛すぎて後半明らかにTwitterでの感想頻度が上がっていて我ながら哀れだな…と思います。

 

一話で斑目貘を助けて斑目貘に救われた梶隆臣が、やがて誰を救うのか、なんですよね。

 

 

あとギャンブルと言っても先述の通り読み合いや頭脳戦が主な他、敗者が敗者たる理由がはっきり描かれているのもすごく楽しいです。

悪役にも信条や美学がある中で、それをどう打ち破っていくのか、どう成長して強くなっていくのかがこれでもかと丁寧に描写されて終始圧倒されっぱなしです。そんなんマルコを応援しないわけがない。

やっていることはギャンブルで、貘さんも純粋な善人ではないです。ただその行動が周囲の人に影響して、結果的に勝手に救われたり、励まされたり、応援したくなったり、孤独を埋めあったりするその距離感が絶妙なんです。

ギャンブラーはいつも最終的には一人で勝負せざるを得ない、絶対的に孤独な生き物として描かれています。生きるために賭けるのではなく、一時の高揚を求め賭けずにはいられない、滅びゆく存在。

ただ、だからと言って仲間や友情を否定せず、むしろ熱く肯定しているところに毎回泣かされてしまいます。ギャンブルと同じように、花火を見上げたりやゲームの終わりに笑い合ったりすることで孤独を紛らす時間もまた、彼らが生きるために必要なんです。

絶対に。

 

他にも個性的なギャンブル(ドティはそんなに猟奇的ルールなのにどうして音声がポップなの?)や強すぎる画力(水中のギャンブルをこのクオリティで毎週描くってどういう生き方してるんだ)や魅力的なキャラ達(プロトポロス編における立会人のサーヴァント感たまんないです)、主人公の圧倒的な存在感(CON3、INT18、APP18)など魅力がありすぎてどうにも消化できない漫画、嘘喰い。今は友達に順繰りにおすすめする厄介にわか布教婆と化していますが元気です。

 

私のおすすめは52巻のちゃんみだとマルコ共闘エピソードです(大嘘吐き)。

 

[第1話] 嘘喰い 試し読み - 迫稔雄 | となりのヤングジャンプ