情を騙るなというけれど

鉄は熱いうちに打つ

関ジャニを仮面ライダーにあてはめてみました

卒論も終わりました。あてはめます。

 

ここで言う仮面ライダーとは、2000年の『仮面ライダークウガ』から現在放送中の『仮面ライダーゴースト』までの平成ライダーとします。学園青春ものから昼ドラのような血筋ドロドロドラマ、最後の一人になるまでライダーが殺し合うバトルロワイヤルものなど作風の振れ幅が尋常じゃない平成仮面ライダーを今回、完全なる独断と偏見で関ジャニメンバーを仮面ライダーにあてはめてみたいと思いました。「このライダーでこの戦い方をやってほしい!」と「このキャラを演じてほしい」がないまぜになった備忘録やります。重大な作品ネタバレがありますので注意してください。

 

すばるさん→仮面ライダーディケイド仮面ライダーディケイド

そこはかとなく漂う出オチ感を感じますが。これはもう単純に、すばるさんに諸悪の根源かつループ系主人公を演じてほしいという一点です。主人公門矢司はそれまでの全ての平成ライダーに変身出来るというハイスペック青年です。滅びる寸前の世界を救うため主人公は平成ライダー達と交流しながら旅をするのですが、劇場版で実は彼こそが悪の親玉だったという事実が明かされます。そもそもこの主人公、最初から「全てのライダーを破壊する」という宿命を背負わされています。ですがそれに逆らい全てのライダーを救い続け、その途中で実は自分がライダーの最大の敵であるという、あんまりにも救いがない真実を知ってしまうのです。更に驚くべきことにこの作品、テレビ放送ではヒロインの冒頭に見ていた「ディケイドが全てのライダーを破壊しつくす」という夢が最終回に繋がる、バッドに近いループエンドを迎えます。そして映画版で主人公の真の救済エンドが見られるという手の込みよう。

最初に思い浮かんだのがこれで自分でも「出オチ…」と思いました。あと自信満々な主人公が実は同族嫌悪と自己否定が一番ゴリゴリ拗れてるっていうのがぽいな…と。

 

横山さん→仮面ライダーウィザード

正直一番悩みました。横山さんって仮面ライダーというか、世界とか力を与える存在っぽい印象があります。神崎士郎とか白い魔法使いみたいな(どちらもラスボス)。

で、悩んだ末のウィザードです。彼、とにかく戦い方が変わってるんです。中国拳法を取り入れているというその動きは、魅せる戦いに特化している印象を受けます。武器が指輪であるがゆえに、パンチを使わない戦闘スタイルはとても見ていて奇抜で面白いです。奇妙な優雅ささえ感じられます。

希望を守る魔法使いという仮面ライダーとしてはいささかファンシーな設定を持つ主人公は、自らの中にドラゴンを飼い、命を奪われるかもしれない危険を共に戦っています。お調子者ぶったクールな性格な振る舞いをしていますが、実は平成ライダーの中でも屈指の「折れない強さ」を持っています。優雅なようで熱い責任感や正義感が強い主人公を、ぜひ横山さんにやっていただきたいです。ぶっちゃけをしますと、「魔法使い」横山さんが見たいです。それにつきます。

 

村上さん→仮面ライダードライブ

仮面ライダーは無職や旅人が多い中、珍しく刑事というしっかりした定職についている仮面ライダーです。主人公は敵怪人がらみの事件を次々と解決する頭脳派でありながら熱血漢で頭に血が上りやすいという二面性があり、そこがとても魅力的です。作品自体も時には重い内容ながら挟まるコメディーパートのおかげで楽しく視聴できます。更に敵にも敬意を持てる相手には真摯に向き合うことができる懐の深い人物でもあります。その懐の深さや面倒見のよさは、二号ライダーや敵幹部にも向けられています。その近しいものに対しての度量の広さが村上さんと被ります。

この作品、全体的にはコミカルで明るい作風なのですが、主人公の父親を殺した人物が同じ警察官だったり、ヒロインの父親が実は敵怪人を作り出した張本人だったりと後半から暗い真実が明らかになりはじめます。さらに敵怪人も一辺倒の悪という訳ではなく、滅ぼされるはずの悪の怪人に段々感情移入してしまう構成となっており、かなり辛い展開となっています。それでも市民を守るために警察官として、仮面ライダーとして真っ直ぐ立ち続ける主人公を、ぶれない軸を持つ村上さんにやってほしいです。平成仮面ライダーとしては珍しく、しっかりヒロインとのラブロマンスも描かれるのでそこもちょっと楽しみです。

 

丸山さん→仮面ライダーブレイド仮面ライダーブレイド

オンドゥル語ネタで有名なブレイドですが、後半の暗い盛り上がりと結末は平成ライダーの中でもかなり好みな作品です。職業が仮面ライダーである主人公が義務ではなく「人を愛してるから戦う」と自覚していく様がしっかり描かれ、最終回の強くも悲しい決断には見るたびに泣かされます。他にも世界を滅ぼす存在ながら人間の少女を守るために戦う二号ライダーやかなり重い設定を背負っているのに出てくるたびになぜか面白くなってしまう唯一無二の先輩ライダーなど、引きつけられるキャラクター性を持った登場人物が多く出てきます。

丸山さんにはぜひ!この正義と人の愛に殉ずると見せかけて最高のエゴ野郎剣崎一真を演じてほしいです!彼は明るい性格ですが、子供の頃目の前で両親を失ったトラウマで「人を救いたい」と言う思いが一段と強いんです!そういう危うい正義感とか!他人のために自分を捧げる自己犠牲感とか!やってほしいです!

あとブレイドの戦い方もやってほしいです。平成仮面ライダーに珍しい剣をメインに使ったもので、正統派な剣劇だったり、激情に駆られた時にその型が崩れたがむしゃらな動きをしたりと、見ていて楽しいです。

 

錦戸さん→仮面ライダーカブト

天の道を往き総てを司る男ー!この主人公は完璧超人で基本スペックが高く、なんでもそつなくこなせる器用さを兼ね備えてます。ほーら錦戸さん!以上!

あとは、妹のことになると途端に取り乱して情けなくなる姿とか見たいってのもあるんですが、やっぱり錦戸さんが仮面ライダーをやるなら思いっきりスタイリッシュでかっこいい役をやってほしいなと思います。

カブトの戦い方も完璧ゆえの余裕すら感じるスタイリッシュなもので、選ばれし者しか出来ない型で、かっこいいです。仮面ライダーは基本動いてる時が一番かっこいいんですけど、カブトはすっと立っている姿も美しいんです…あと必殺のライダーキックが、よくある飛び蹴り方式ではなく足を上げた回し蹴りで、すっごく足の長さとかが映える形なんです。やってほしい。

 

安田さん→仮面ライダー龍騎

戦わなければ生き残れない。平成仮面ライダーの最初のターニングポイントにして「願いを叶える資格を得るために仮面ライダー同士が殺し合う」という超ハードな世界観が特徴です。悪徳弁護士や殺人鬼なども仮面ライダーとして登場する世界において、正義とはなにかを主人公と一緒に考えながら見る、子供だけが観るには惜しい深い作品です。

主人公はごく普通の青年で、殺し合ってまで叶えたい願いはありません。でも怪物から人々を守るため、殺し合いからライダーを救うために彼は過酷な戦いに身を投じます。何度裏切られ殺されかけても彼は自分の信念のためがむしゃらに戦います。その必死な姿は他のライダーにも強い影響を与え、ライダーバトルそのものの結末にも作用してきます。どこまでも優しく真摯な主人公を、安田さんにやってほしいです。ていうかがむしゃらに奔走する安田さんの演技が好きなんです。

戦い方もライダー屈指の素人感丸出しの動きで、初回でいきなり自分の剣を折って動揺したりします。微笑ましいながらもそのひたむきさに胸を打たれる戦い方です。

 

大倉さん→仮面ライダークウガ

平成仮面ライダー記念すべき一作品目です。昭和ライダーの雰囲気を受け継ぎながらも作られた今作、まー暗い。人がばたばた死にます。怪人が儀式のために人をある法則に乗っ取って殺していくのですが、一般人を容赦なく殺していくのでトラウマになりやすいです。あと怪人なのにトラックでひき殺したりする。

そんなクウガの主人公は、人間としてちょっとやりすぎなんじゃないかというくらい性格ができすぎ君です。世界中を旅している青年で、皆の笑顔を守るために仮面ライダーに変身します。穏やかで優しく、自らも怪物になってしまう恐怖を抱えながらそれを隠して戦う主人公。相棒の刑事と一緒に早朝マラソンをしたり、「見ててください、俺の、変身!」とかいうガラスの仮面みたいなことを言い出したりする主人公。北海道出身の主人公。そんな大きな男をぜひ大倉さんに演じてほしいです。(元気が出るLIVEのファイルを見てから、大倉さんに純朴な田舎の青年をやってほしい感があるんですけどそういえばエイトレンジャーでやってた)

終盤の、皆を守るために自分の笑顔を封印して泣きながら戦う主人公の辛さ、悲惨さが16年たった今でも印象深い作品です。

 

今回は主役という縛りを付けてみましたが、他のライダーをやってるのも見てみたいですね。仮面ライダーバースの村上さんとか。仮面ライダーアクセルの大倉さんとか。